社会福祉士
Q 22 :
〔事例〕K子(11歳)の両親は昨年離婚した。K子は,現在アパートで父親(37歳)と2人で生活をしている。K子は軽度の知的障害があるため,父親が昼間働いている間,生活能力の向上を目指して放課後等デイサービスを週4〜5回利用している。最近K子は無表情で,帰宅をしぶることが多くなったため,心配した放課後等デイサービスのJ指導員がK子と相談室で面接をしたところ,父親の性的虐待が疑われるような話が出てきた。事例を読んで,J指導員(社会福祉士)によるK子へのこの面接時の対応として,適切なものを2つ選びなさい。
夜遅くまで起きていて,父親に甘えるからではないかとK子に言う。
あなたが悪いのではない,我慢しなくていいとK子に伝える。
話の内容の正確性を担保するために,繰り返し聞き取りをする。
解説
3 - ○ いまの不適切と疑われる状況を我慢する必要がないことを、直接話し伝えることは適切な対応と言える。
5 - ○ 児童虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、自動虐待の早期発見に努めることや、児童虐待を受けたと思われる児童を発見したものは、速やかに児童相談所等に通告する義務があると明確に規定されているように、J指導員が、児童相談所へ通告することは適切である。