生活保護における各種の扶助に関する次の記述のうち,正しい|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 66 : 
生活保護における各種の扶助に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
生活扶助には,基準生活費に当たる第1類費や第2類費のほか,各種の加算があり,うち,母子加算は,母子世帯のほか父子世帯も対象としている。
2
生活扶助は,個々人に必要な生活費としての側面もあるため,世帯員が複数の場合,個人に対して金銭が給付されるのが原別である。
3
教育扶助は,高校や大学での修学にも対応できるよう,義務教育終了後においても支給される。
4
医療扶助は,医療保険制度による指定医療機関に委託して行われ,現物給付を原則としている。
5
生業扶助は,現に就いている生業の維持を目的とするため,生業に就くために必要な技能の修得はその範囲に含まれない。
解説

1 - 〇 生活扶助は、個人単位の経費である第1種(飲食物費や被服費など個人単位に消費する生活費についての基準であり、年齢別に設定されている)と、世帯単位の経費である第2種(世帯全体としてまとめて支出される経費であり、世帯人員別に設定されている)および各種加算を中心に構成されている。母子加算とは、父母の一方もしくは両方が欠けているか、これに準ずる状態にある場合に、父母の他方または児童(18歳になる日以後の最初の3月31日までの間にある者、または20歳未満の障害者)の養育にあたる者に対し行う加算である。なお、母子加算は2009年(平成21)4月に一度廃止されたが、同年12月に復活した。