〔事例〕震災後に設営されたZ町の仮設住宅では,住民の多く|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 37 : 
〔事例〕震災後に設営されたZ町の仮設住宅では,住民の多くが高齢者だということもあり,Z町社会福祉協議会では行政とも相談し,外部からのボランティアによる高齢者を対象とした訪問活動や会食会を通じて,住民が交流できる場づくりを行ってきた。半年ほど経過したある日,B福祉活動専門員が会食会に訪れたところ,複数の住民から「次はどのようなサービスを提供してくれるのか」と尋ねられた。B福祉活動専門員は,これまでの支援が住民を受動的にさせているのではないかと思った。事例を読んで,社会福祉協議会のB福祉活動専門員の取組に関する次の記述のうち,より適切なものを2つ選びなさい。
1
住民の生の声を尊重して,新たなサービスメニューについて検討する。
2
住民懇談会を開催し,受動的な生活はよくないということを説明する。
3
住民懇談会を開催し,これからどのような生活をしていきたいのか住民自身に話し合ってもらう機会をもつようにする。
4
ボランティアだけでなく,仮設住宅の住民自身が孤立しがちな住民を訪ねることができるように活動の組織化を図っていく。
5
外部からボランティア活動を受入れることが住民を受動的にさせていると判断し,ボランティアによる活動を減らすことにする。
解説

3 - 〇 住民懇親会を開催し、これからどのような生活をしていきたいのか住民自身に話し合ってもらうことは大切であり、住民の中にも様々な意見や考えがあることを知る機会にもなる。

4 - 〇 ボランティアだけではなく、住民自身が孤立しがちな仮設住宅を訪ねることによって、自分たちにできることや助け合いの関係がうまれてくる。それにより住民自身に新たな役割や意識が芽生えるので、これは適切な働きかけといえる。