社会福祉士
Q 14 :
心理療法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
森田療法では,主に学習の結果,身についた特定の好ましくない症状や行動を明確化し,新たな行動を学習したり修正を行う。
精神分析療法では,自我に脅威を与える無意識のエスの活動を抑圧して,意識的世界の自我の活動が円滑になるように援助を行う。
来談者中心療法では,クライエントの成長を促進するセラピストの態度条件として,共感的理解,無条件の肯定的配慮,役割行動が必要である。
構造的家族療法では,家族集団をセラピーの単位として扱い,個人の問題を家族という脈絡のなかでとらえようとする。
遊戯療法では,言語によって自分の考えや感情を十分に表現するに至らないクライエントを対象にして実施され,主に音楽を表現の手段とする。
解説
4 - 〇 家族療法とは、問題の原因を個人はもとより個人を取り巻く家族や家族関係全体を一つのまとまりを持ったシステムとみなして、解決を試みようとする療法である。この事から、家族療法ではクライエントは「患者」ではなく、「患者とみなされた人(IP : Identifed Patient)」と表現される。これは家族システムのなかで、たまたま症状を出した人、問題の代表として症状などが表れている人ととらえるからである。構造的家族療法は、ミニューチン(Minuchin,S.)らが提唱した。