社会福祉士
Q 6 :
Aさん(70歳)は,ある日,急に意識障害を生じて倒れ,救急病院に入院した。数日後,意識は回復したが,右側の片麻揮が後遺症として残った。右利きなので,日常生活に多くの不便を生じることになった。更に,発語が乏しくなり,「あー,うー」程度の言葉を発するのみとなった。発語しようとするときは,懸命でもどかしい表情になり,言いたいことがあるようにみえる。言葉の了解はよいようで,他者の指示に従って行動することができる。例えば,眼鏡を渡して,「これをのど使ってみてください」と指示すれば,眼鏡をかけることができる。咽喉の動きはよく,嚥下困難はない。舌の動きはよい。次のうち,Aさんの症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
解説
3 - 〇 事例分に、発言が乏しくなった ・ 言葉の了解はよい ・ 他者の指示に従って行動することができる。とあることから、運動性(ブローカ)失語症状であることが考えられる。運動性失語は言語野のブローカ中枢と呼ばれる場所の損傷が原因。発話量が少なく、努力性でたどたどしい。聴覚的理解はあり、比較的良好に保たれている。