〔事例〕昨年7月に,児童館で行っている子育て講座をきっか|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 32 : 
〔事例〕昨年7月に,児童館で行っている子育て講座をきっかけにメンバー8人の子育てサークルができあがった。児童館は,その後の活動拠点ともなっている。F職員は,サークルの運営について相談に乗るとともに,様々な子育て支援情報の提供を行い,グループワーカーとしてグループ活動に関与してきた。この結果,グループ内での相互作用が高まり,多様な働きかけのなかで得た成果にメンバーは満足し,グループワークは成功したように思えた。しかし,子どもたちの幼稚園入園とともにサークル活動も終了する段階になると,メンバーの何人かが,F職員に子どもの養育などについての不安を個別に表明してきた。事例を読んで,児童館のF職員(社会福祉士)によるグループワークの終結期における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
グループのリーダーに終結に向けた取組を任せる。
2
最後の数回のグループ活動では,子育てに関する知識を補完することを目的に子育て講演会を実施する。
3
活動終了後における自助グループの立ち上げを行い,そこへの参加をメンパー全員に求める。
4
メンバーの不安を解消するため,このグループ活動を延長する。
5
メンバー自身が活動を振り返り,個々の不安をメンバーで共有できる機会を設定する。
解説

5 - 〇 グループワークの終結期には、メンバーは不安を感じはじめ、複雑な感情をもつ。これまでのグループ活動をメンバーが振り返る機会をもつことで、自分たちの活動に自信や、力に自覚することで、終結期に伴う個々のメンバーの不安の克服に役立つ。