社会福祉士
Q 23 :
〔事例〕アルバイトで生計を立てていた一人暮らしのJさん(48歳,男性)は,ある夜,酔って駅の階段から転落して足を骨折し,総合病院に救急搬送された。入院中に肝機能障害と診断された。現在は生活保護を受けてアパートで暮らしており,通院治療を受けている。ある日,Jさんは大量に飲酒し,せっかく見つけた仕事を失い,アルコール依存症との診断を受けた。また,最近では隣人ともたびたび口げんかをするようになった。主治医からの連絡を受けたHソーシャルワーカーは支援を行うこととした。Jさんはアパートで一人暮らしを続けていくことを希望している。事例を読んで,総合病院のHソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
Jさんとかかわり続けながら,アルコール依存症者の自助グループを紹介する。
Jさんが自分の問題状況に気付けるように,しばらく経過を見守る。
一人暮らしは困難であることを伝えて,生活保護施設への入所を促す。
主治医とともに,,Jさんのアルコール専門病院への入院手続きを行う。
解説
2 - 〇 自助グループに参加することにより、同じ境遇の仲間たちと励ましあうことにより、クライエント自身が自分の疾患と向き合い、治療の意志をもつ機会となる。アルコール依存症の自助グループには断酒会やAA(アルコホーリスク・アノニマス)などの団体がある。