〔事例〕障害者就労支援事業所のE社会福祉士は,就労後の職|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 21 : 
〔事例〕障害者就労支援事業所のE社会福祉士は,就労後の職場での適応,定着を図るために,共通の課題をもつ知的障害のある若い利用者のグループで社会生活技能訓練を行っている。参加者のFさん(30歳,男性)は清掃作業を行う会社に就職し,3か月が過ぎたところである。派遣されたビルでの清掃の手順等も覚えて慣れてきたが,同僚や上司,派遣先の人とどう接していいのか分からず,疎外感をもち大変悩んでいた。このままでは人間関係が苦痛で仕事に行けなくなるという不安や,挨拶が大変苦手でありそれを克服したいという気持ちをもち,社会生活技能訓練を行うこのグループに参加している。事例を読んで,E社会福祉士によるFさんへの援助に関する次の記述のうち,社会生活技能訓練に基づく支援として最も適切なものを1つ選びなさい。
1
Fさんの疎外感や不安感の克服のために,グループで受容しあえるように導く。
2
上司にグループ活動への参加を依頼し,その場で指導や助言を行ってもらう。
3
挨拶が実際の場面でうまくできるよう,目標を設定して,練習に取り組む。
4
清掃技術向上のために技術指導者を派遣し,職場での実践的な支援を提供する。
5
Fさんの人間関係の苦痛の緩和のために,できるだけ人と接触しなくて済む方法を考えて,練習する。
解説

3 - 〇  社会生活技能訓練は、生活のなかで浮かび上がってきた社会生活技能に関する具体的な課題に対処するものである。