ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち,正し|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 20 : 
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
危機介入アプローチは,急性の心理的危機状態にあるクライエントに対して,新しい対処パターンを教示しつつ,長期処遇で対処能力を強化する。
2
実存主義アプローチは,実存主義思想による概念を用いてクライエントが自らの存在意味を把握し,自己を安定させることで,疎外からの解放を目指す。
3
行動変容アプローチは,学習理論をソーシャルワーク理論に導入したもので,クライエントのコンビテンスの消去や強化により,問題行動全体の変容を図る。
4
解決志向アプローチは,社会変草のために,ソーシャルワーカーが解決イメージを提示しながら,解決方法を構築する。
5
フェミニストアプローチは,女性が体験している現実を自ら認識させ,個人が抱える問題の解決を意図した治療的なかかわりを支援の焦点とする。
解説

2 - 〇 実在主義アプローチはアメリカの心理学者ロロ・メイが提唱した、自在主義思想に論理的基盤がある。実在主義では合理主義や実証主義による客観的な人間理解を否定し、生きていくのに一番頼りになるのは自分自身の知覚や体感を伴った具体的な体験を大事にし、自己の存在に関心を持つ主体的な存在として人間を強調する。このアプローチでは自らの存在意味を理解できず不安定な状態で疎外感を感じているクライエントに、自分だけの力だけで自己を安定させようと試みている状態から抜け出して、他者との繋がりを形成できるように支援する。