〔事例〕児童相談所のM児童福祉司は,主任児童委員からの通|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 11 : 
〔事例〕児童相談所のM児童福祉司は,主任児童委員からの通告がきっかけで,Nさん(3議)と2人の子ども(小3女児,小1女児)のひとり親家庭の支援を開始した。失業による経済的困難のために生活意欲を喪失し,子どものネグレクト状態が続いて,子どもたちは食事をとれないこともあった。M児童福祉司は,数回の家庭訪問を行った。子どもの状態は変わらない。Nさんは次第に心を聞いてくれ,子どもは自分でみること,福祉事務所には以前に相談に行ったが,二度と行きたくないことなどを語った。事例を読んで,M児童福祉司(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
Nさんの公的機関に対する拒否的な感情を受容して,しばらくの間,Nさんと子どもの様子を見守ることにする。
2
福祉事務所のケースワーカー,小学校の担任,主任児童委員,その他関係者を集めて,今後の援助方針を検討する。
3
Nさんの福祉事務所に対する不信感を尊重して,M児童福祉司が生活保護申請の手続きを進める。
4
Nさんに対し,親の役割を自覚して子どもの世話をきちんとするよう助言する。
5
子どもの一時保護承諾に向けたNさんへの説得を,小学校の担任に依頼する。
解説

2 - 〇 児童虐待が疑われる事例では、特に不確実な情報から出発することが多い。したがって、一時保護をする場合は児童相談所や自治体内で情報を集約する体制を整え、関係機関とも早い時期から情報を共有することが重要とされる。