Jさん(50歳,女性)は,夫と義父の3人暮らしで,1年前|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 8 : 
Jさん(50歳,女性)は,夫と義父の3人暮らしで,1年前から寝たきりになった義父の介護を1人で行っていた。義父は要介護認定を受けており,何度か介護保険サービスの利用を勧められていたが夫は,介護は嫁の役割だからと断り,Jさんに任せていた。Jさん自身もそう思い,孤独でつらい生活を過ごしていた。民生委員のKさんは,そんなJさんを心配して,社会福祉協議会のL社会福祉士を紹介した。L社会福祉士は,事務所に訪れたJさんの話に耳を傾け,Jさんの忍耐強さや様々な工夫を認めて評価した。Jさんは,その後もL社会福祉士と話すうちに,自分が介護だけでなく,他のこともできるのではないかと思えるようになった。また,夫へのL社会福祉士の働きかけもあって,Jさんは夫とも介護について何度も話し合い,介護サービスを利用することになった。他の介護者とも交流するようになり,これからは自分と同じような思いをしている人達の支えになろうと考えている。次のうち,L社会福祉士が行った支援機能に当たるものとして,適切なものを2つ選びなさい。
1
コンサルテーション
2
アウトリーチ
3
エンパワメント
4
ソーシャル・アクション
5
アドボカシー
解説

3 – 〇 エンパワメント(湧活)とは、本来のパワーを十分に発揮できなかったり、失ったりしている人々が、自身のパワーに気づき自己効力感を高めること、生きる力を湧き出させ、必要な社会資源を活用して、人間として尊厳のある生活を送る過程をいう。

5 - 〇 アドボカシーとは代弁者が、 自己の権利を表明することが困難な人に対して、本人に代わって意見を述べることである。ケースアドボカシーの観点からみると、受けられる権利のある金銭の支給などの公的扶助やサービス利用ができるように支援することである。