社会福祉士
Q 12 :
〔事例〕W国から日本に来たKさんは,家電量販店を営むP社に雇用され,その指揮命令を受けて,積み下ろし作業をしていたところ荷物が崩れて大けがをした。事例を読んで,労働者災害補償保険制度(以下「労災保険」という。)に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
Kさんが留学生であり,アルバイトとして働いていた場合,労災保険は適用されず,労災保険給付は行われない。
Kさんが故意に負傷の原因となった事故を生じさせた場合であっても,労災保険給付は行われる。
荷崩れの責任がP社にある場合,Kさんは,労災保険給付の価額の限度を超える損害について,民事損害賠償を請求できる。
P社が労災保険のための保険料を滞納していた場合,Kさんには労災保険給付は行われない。
Kさんの負傷が業務上の災害に当たると認定されても,KさんがW国に帰国した場合には労災保険給付は行われない。
解説
3 - ○ 労動災害が発生した原因がP社にある場合、P社は民事上の損害賠償責任を免れることはできない。労災保険では労働基準法と共に災害補償を行うので、その金額を上回る損害がKさんに発生していた場合には、P社は民事上の損害賠償責任に基づいて保証を行うこととなる。この場合、労災保険が適用されて支払われた保険給付金については責任を免れることになる。