〔事 例〕 P市地域包括支援センターには,市内の居宅介護|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 4 : 
〔事 例〕 P市地域包括支援センターには,市内の居宅介護支援事業所の介護支援専門員から,「介護保険制度の利用のために高齢者宅を訪問すると,長年ひきこもっている 成人の子どもが同居しているケースが少なくない」という相談がしばしば寄せられ ていた。そこでB社会福祉士は,ひきこもりのケースについて改めて対応策を検討 してみることにした。事例を読んで,B社会福祉士のとるべき活動として次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
1
これまでに同様の相談をもちかけてきた介護支援専門員から,個々の状況について改めて事情を聞き,課題を集約し,検討してみることにした。
2
ひきこもりのケースだといっても,本人たちから相談が寄せられているわけではないので,虐待など緊急性が高い場合に限定して対応策を検討することにした。
3
ひきこもりのケースの対応については,保健師による対応が適切だと考え,同じ職場内の保健師に検討をゆだねることにした。
4
ひきこもりの人たちが参加しやすいような居場所づくりの可能性について,当事者の組織化も含めて社会福祉協議会と検討してみることにした。
5
生活困窮者自立支援法(平成27年4月施行)の対象になることも考慮し,市の担当課に検討をゆだねることにした。
解説

1 - ○地域包括支援センターには包括的・多面的支援が求められており、事例中の子どもに対する状況を把握し、課題を検討する対応は適切である。

4 - ○同じような状況にある者同士の居場所づくりは、悩みの共有や気軽に相談できる場としての機能も期待できる。社会福祉協議会との連携は、複数の視点からの課題把握や対応が可能になる。