地域社会において生活を支えてきた仕組みに関する次の記述の|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 23 : 
地域社会において生活を支えてきた仕組みに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
モヤイは,田植などの農作業の際に行われた労働力の交換である。
2
頼母子講などの講においては,一般的には家格の差が表面化しない比較的平等な人間関係が成り立っていたとされている。
3
村落の寄り合いでの決定は,全員の意見が一致することは困難であったので,多数決で行われることが多かった。
4
町内会は,地方自治法によって,世帯単位で加入することとされている。
5
消防団は,地域住民がある年齢に達すると参加する年齢階梯集団の一つである。
解説

2 - 〇 頼母子講は、無尽ともいい、地域・仲間関係などを基盤とした集団型の積立貯金の仕組みである。経済的に困っている構成員に対して仲間内の講員が掛け金を定期的に出し合い積み立てたお金を融資したり、集まった掛け金をクジにより順番に平等に分配するなど金銭の融通を目的とする民間互助組織で、鎌倉時代に信仰集団としての講から発生したもの。講とは元々同じ信仰をもつ人々の集団や信者団体をさしていたが、信仰とは無関係の同志的結社をも意味し、相互扶助団体の呼び方として一般化してきた。集まった目的によって宗教的講、経済的講、社会的講などに分類される、