福祉政策及び関連分野の国際動向に関する次の記述のうち,正|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 26 : 
福祉政策及び関連分野の国際動向に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
韓国の金大中政権(1998-2003年)が提唱した「生産的福祉」とは,サービス供給体制の多元化,市場化により福祉サービスの生産性を向上させることを目指す考え方である。
2
アメリカのオバマ政権は,高齢者・障害者等のための医療保険制度であるメディケアの対象をその他のすべての国民にまで拡大することを目指し,その第一歩として2010年3月に「医療保険改革法」を成立させた。
3
イギリスのブレア政権の経済社会政策を支えた理念としての「第三の道」とは,自由放任主義的な経済政策と,社会主義的な計画経済を共に否定し,社会民主主義の伝統的な考え方に沿って福祉国家の再建を図るという考え方である。
4
ILO(国際労働機関)が提唱しているデイーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現を目指す構想では,「仕事の創出」「仕事における諸権利の保障」「社会的保護の拡充」「社会対話の促進」という4つの戦略的目標が設定されている。
5
国際労働力移動の自由化を求めるWTO(世界貿易機関)の要請に従って,日本政府は,看護師・介護福祉士資格取得を目指すインドネシア人,フィリピン人に対して,資格取得までの期間の研修,就労と,資格取得後の就労を認める措置を採った。
解説

4 - 〇 ILOは4つの戦略目的を柱に、「全ての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を確保することを掲げ、取り組まれてきた。この主張は国際経済社会理事会(ECO-SOC)の会合でも採択されている。(2006年7月)