社会的排除と社会的包摂に関する次の記述のうち,正しいもの|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 11 : 
社会的排除と社会的包摂に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい
1
社会的排除は,社会関係や活動に参加できない状態を意味するもので,排除に至るプロセスを問うものではない。
2
貧困は,生活資源の欠乏から生ずる生活困難を意味するものであって,社会関係上における人々の不利といった社会的排除とは無関係である。
3
社会環境のあり方が,人々のケイパビリティを制約したり,社会的排除による社会参加の機会の剥奪を生むことがある。
4
発達した福祉国家においては,人々は,生活保障のための諸制度から排除されることはない。
5
社会的包摂政策は,労働への参加など,社会参加の機会を促進するためのもので,所得の保障は含まない。
解説

3 - ○ ケイパビリティとは、人間が生きる上で欠かせない医療や教育、経済活動といった機能によって保証される「個人の能力」を意味している。人間はこれらの機能の集合から必要な機能を組みあわせ、選択をし生活を営んでいるが、社会環境の不整備や欠如などによってケイパビリティは限定されたり制約をうけたりする。