組織学習論に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びな|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 17 : 
組織学習論に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
アージリス(Argyris,C,)は,既存の枠組みとは異なる新しい可能性を探る組織の学習形態をシングルループ学習と呼び,組織が継続的に学習する上で必要であると指摘している。
2
他組織の成功体験や先進事例から学び,自組織に取り入れることは組織学習には含まれない。
3
ヘドバーグ(Hedberg,B,)は,組織にとって時代遅れとなったり,有効性が失われた知識を棄却するプロセスをアンラーニング(unleaning)と呼び,これが望ましい組織学習の上で欠かせないと考えた。
4
組織学習は,組織が短期的に適応していくプロセスについて説明するための概念である。
5
共通の専門知識と情熱によってインフォーマルに結びついた人々の集団である実践共同体(community of practice)は,知識が生まれ共有される場にはならず組織の学習とは関係しない。
解説

3 - 〇 ヘドバーグによって論じられたアンラーニング(学習棄却)に関する説明である。アンラーニングとは、時代遅れになったり不適切になった、いったん学んだ知識+C121:C130や既存の価値観を意識的に棄て去り、新たに学び直すことを指す。不要な古い知識や価値観にこだわりすぎず、組織にとって必要な知識や価値観を身につけ、アンラーニングが出来てこそ望ましい組織学習を実践できるといえる。