〔事例〕U市の児童福祉課のD相談員に,子育て支援センター|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 57 : 
〔事例〕U市の児童福祉課のD相談員に,子育て支援センターの保育士から,育児不安気味の母親が相談を希望しているという連絡が入った。D相談員はすぐに自宅に出向き,Eさん(33歳)が長男(2か月)を出産後,うつ状態で,外出もあまりできないこと,近くに頼れる人がいないこと,夫は仕事が多忙で育児に協力的でないことなどの話を聞いて,援助が必要と判断した。相談員はすぐにネットワーク会議を聞き,市保健センター保健師,子育て支援センター保育士,主任児童委員を集めて,援助方針を協議し,各々の役割分担を検討した。事例を読んで,相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,この段階における対応で,より適切なものを2つ選びなさい。
1
市保健センターが行っている乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)を利用して,Eさんとの支援関係を築くようにする。
2
夫に育児に積極的に参加するよう主任児童委員から促してもらい,定期的な報告を夫に求め,自らも含めた三者で確認する。
3
ネットワーク機関からの情報を自ら一元的に管理し,必要とされる支援も自らが行う。
4
Eさんのニーズを確認しながら,養育支援訪問事業について説明する。
5
子育てサークルの情報を伝えて参加を促すため,子育て支援センターの職員からEさん宅へパンフレットを郵送させる。
解説

1 – 〇 援助の初期段階であるこの場所では、まずはクライエントとの信頼関係構築がその後の発展に大きな影響を与えると考えられるため、乳児家庭全戸訪問事業を通じてのアプローチは適切である。

4 - 〇 ニーズの確認は必須事項である。その結果に応じた制度に関する、有効と思われる情報提供は適切であるといえる。