〔事例〕エイズ治療拠点病院に勤めるMソーシャルワーカーは|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 53 : 
〔事例〕エイズ治療拠点病院に勤めるMソーシャルワーカーは,日常的にHIV感染者やエイズ患者にかかわることが多い。HIV感染を告知された人の多くは,ショックを受け,絶望感を感じ,不安にさいなまれる。Mソーシャルワーカーは,これまで,そのようなクライエントへの支援として危機介入を行ってきた。Mソーシャルワーカーは,自分の危機介入のあり方が本当に役立つているのか確認するために,病院の倫理審査委員会に諮った上で,効果測定を行うことにした。事例を読んで,Mソーシャルワーカー(社会福祉士)の効果測定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
これまで担当したクライエント全員に,Mソーシャルワーカーの対応に関するクライエントの考えを匿名で自由に記述して返送してもらう郵送調査を行う。
2
患者の不安に焦点を当てて,介入の前後でどのように変化したかをケースごとにモニターし複数ケースの傾向をみる。
3
クライエントのエイズについての理解度が深まったか調べるために,現在,支援しているクライエントにアンケート調査を実施する。
4
主治医と家族に,クライエントの現在の様子についてインタピューする。
5
一般病院に協力を得て,そこでHIV感染を告知された患者グループとMソーシャルワーカーが支援した患者グループを比較しその違いを検証する。
解説

2 - 〇 単一事例実験計画法(シングル・システム・デザイン)の考え方による効果測定であり、クライエントの不安に終点をあわせ複数のケースにあたることにより、より適切な結果が得られる。個人や家族だけで介入の前後により、変化を測定する方法である。