〔事例〕Dさん(59歳)は刑務所での生活が長かった。独身|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 45 : 
〔事例〕Dさん(59歳)は刑務所での生活が長かった。独身で身寄りはない。出所後のDさんの地域生活の支援は,相談支援事業所のC社会福祉士が担当している。療育手帳の発給を受けた後,Dさんは,現在,中学校時代の同級生が経営する会社で,廃品回収の職に就いている。社長はDさんのために,社長命令で若手社員をサポート役として付けた。しかし,Dさんは廃品回収の仕事をなかなか覚えることができず,知らない土地での寮暮らしのため精神的にも不安定になってしまった。DさんとC社会福祉士との信頼関係は構築されており定期的な面接のなかではDさんからの不満も聞いている。そして,最近では,頑固なDさんとサポート役の若手社員との関係も悪くなってきており,社長自身も困惑している。事例を読んで,C社会福祉士による生活モデルに基づいた対応に閲する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
1
相手が年下の社員でも,敬語を使い低姿勢で接するようDさんに指導する。
2
Dさんが廃品回収業務で自立できるように,丁寧な技術指導を行う。
3
新人であるDさんのために,全入寮者による歓迎会開催を社長に提案する。
4
社長にDさんへの協力を再度求め,関係者による話合いへの同席を依頼する。
5
地元の自治会長にDさんを紹介して,地域活動への参加を勧める。
解説

4 - 〇 選択肢の通り。 社会組織の問題としてとらえ、関係者による話し合いをし、就労支援を考えるのが生活モデルアプローチとしては適切である。