〔事例〕Bさん(48歳,男性)は,専業主婦の妻(46歳)|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 44 : 
〔事例〕Bさん(48歳,男性)は,専業主婦の妻(46歳),息子(17歳),娘(14歳)と4人暮らしである。Bさんは,優秀な会社員であり,家族関係も良好であった。ところがBさんは,半年くらい前から物忘れが増え,仕事のミスが目立ち,病院で検査をした結果,若年性の認知症であると告げられた。Bさんは自暴自棄になり,妻や2人の子どもに対して当たり散らすなど,家族関係は悪化した。妻から相談を受けた医療ソーシャルワーカーのA社会福祉士は,Bさんとその家族に対応した。事例を読んで,家族システムの視点に基づいたA社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
家族間相互のストレスを緩和するために,一時的に別居することを勧めた。
2
家族システムの開放を目指して,近隣住民にBさんの家族を頻繁に訪問して見守ってもらうように依頼した。
3
家族関係悪化の原因は,Bさんの荒れた態度だと判断しその改善を図るために,Bさんとの面接を繰り返した。
4
家族の規範に配慮しつつ,Bさんの状態に対応して,それぞれの役割を見直すよう家族で話し合うことを促した。
5
家族内で問題が解決できるように,妻との面接を繰り返した。
解説

4 - 〇 選択肢の通り。家族の模範とは家族内の問題で判断をしなければならない状況時に、どのような基準に則して判断や行動をとるかといった、家族内に存在する文化である。