〔事例〕M子(5歳)は,ネグレクトによって児童養護施設に|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 39 : 
〔事例〕M子(5歳)は,ネグレクトによって児童養護施設に入所措置となった。K家庭支援専門相談員は小学校入学に合わせた家族再統合の計画を立てている。M子は家庭に帰ることを強く望んでおり,母親(27歳)も強い引取りの意思をもっていた。しかし,最近予定していた面会がキャンセルになることが多い。そして先日,K相談員は単身赴任している父親から引取りについての不安を伝えられた。対応に困ったK相談員は,L主任に対してスーパービジョンを求めてきた。事例を読んで,児童養護施設のK家庭支援専門相談員(社会福祉士)のスーパーバイザーである上司のL主任(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
1
K相談員がどのようなことに困難を感じているか話し合う。
2
L主任が両親の意向を確認する役割を担い,結果をK相談員と共有する。
3
M子家族の状況を再アセスメントするようにK相談員に促す。
4
K相談員に,この程度のことは困難に思う必要はないと指摘する。
5
計画どおりM子家族に家庭引取りを促すよう,K相談員に提案する。
解説

1 - ○ この対応は望ましく、K相談員が感じている困惑を話し合うことは、K相談員がこの時点でとらえているM子と家族の状況を客観的に整理することとなり、K相談員の理解や気づきにつながる効果や心理的なサポートも期待されるため。

3 - ○ 家族再統合が実現するため、家族再統合が懸念されるサインと捉えられる面会のキャンセルや父親の不在は不安要素なるため、再アセスメントを促すことは妥当である。再度ネグレクトが起きないと判断できる家族や環境の変化・準備が必要である。