社会福祉士
Q 9 :
〔事例〕C医療ソーシャルワーカーは,X病院に一人だけの医療ソーシャルワーカーとして採用された1年目のワーカーである。末期がんの告知を受けて入院している身寄りのないDさん(70歳,男性)の相談に入院当初から親身になって応じ,休日にも様子を見に来るなどしていた。このたび,長期の休暇を取得しようと考えているが,休暇中にDさんの病状が急変した場合のことが気になり,休暇を取りやめるべきかどうかと考え始めた。事例を読んで,C医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。
Dさんに自分の携帯電話の番号を告げ,直接連絡が取れるようにして休む。
Dさんに事情を率直に話して一緒に考えてもらい,Dさんの意思を尊重する。
Dさんの病状急変時のワーカー業務について,あらかじめ看護師長らと相談する。
Dさんには,休暇を取りやめ自分がずっと支援すると言って安心してもらう。
個人的熱意でかかわり過ぎる自分の行動傾向を内省し,Dさんとの関係を見直す。
解説
3 - ○ ソーシャルワーカーは、利用者との専門的援助を関係を結びながら、ほかの専門職とのチームワークのなかで業務を行っている。急変時の対応についてあらかじめ相談しておくことは適切である。
5 - ○社会福祉士の行動規範では、ソーシャルワーカーは利用者と指摘な関係になってはならないとされている。自分自身の行動傾向を振り返り、Dさんとの関係を見直すことは適切といえる。