貨物自動車運送事業の「自動車運転者の労働時間等の改善のた|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 21 : 
貨物自動車運送事業の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」の定めに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。ただし、1人乗務で、フェリーには乗船せず、また、隔日勤務には就いていない場合とする。
1
使用者は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者(以下「トラック運転者」という。)の拘束時間については、1ヵ月について293時間を超えないものとすること。ただし、労使協定があるときは、1年のうち6ヵ月までは、1年間についての拘束時間が3,516時間を超えない範囲内において、320時間まで延長することができる。
2
使用者は、業務の必要上、トラック運転者に勤務の終了後継続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、厚生労働省労働基準局長の定めにより、当分の間、一定期間における全勤務回数の2分の1を限度に、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。この場合において、分割された休息期間は、1日(始業時刻から起算して24時間をいう。以下同じ。)において1回当たり継続4時間以上、合計10時間以上でなければならないものとする。
3
使用者は、トラック運転者の運転時間については、2日(始業時刻から起算して48時間をいう。)を平均し1日当たり9時間、2週間を平均し1週間当たり40時間を超えないものとすること。
4
使用者は、トラック運転者の1日についての拘束時間については、13時間を超えないものとし、当該拘束時間を延長する場合であっても、最大拘束時間は、15時間とすること。この場合において、1日についての拘束時間が13時間を超える回数は、1週間について2回以内とすること。
解説

1. ○ 改善基準第4条第1項第1号により正しい。

2. ○ 改善基準第4条第3項第1号及び「一般乗用旅客自動車運送事業以外の事業に従事する自動車運転者の拘束時間及び休息期間の特例について」により正しい。

3. × 改善基準第4条第1項第4号によると、運転時間は2日(始業時刻から起算して48時間)を平均し1日当たり9時間、2週間を平均し1週間当たり44時間を超えないものとすることとされている。本選択肢は、2週間を平均した1週間当たりの運転時間の制限を40時間としている点で誤っている。

4. × 改善基準第4条第1項第2号前半により、1日についての拘束時間は13時間を超えないものとし、延長する場合でも、最大拘束時間は16時間とされている。「15時間」は「16時間」の誤り。なお、後半は正しい。