ア. 前車が急ブレーキをかけたこのに気づき、後車が急ブレーキをかける間、一瞬間が空く。これが空走時間である。この空走時間の間にも後車は進行し続けており、その間後車が走行した距離が空走距離である。
後車は急ブレーキをかけても直ちに止まれるわけではなく、停止するまでの間に何メートルか走行し続ける。この間の走行距離が制動距離である。
A車が危険を認知してから停止するまでに走行した距離(停止距離)は、空走距離と制動距離の和で求められる。制動距離は9メートルとされているから、空走距離をもとめればよい。
A車の空走時間は1秒間であるから、36㎞/hのA車が1秒間に進む距離が空走距離である。1時間は3,600秒だから、36,000(メートル)÷3,600(秒)=10(メートル)がA車が1秒間に進む距離、すなわち空走距離である。これと制動距離9メートルとの和、10+9=19メートルが、A車の停止距離ということになる
イ. B車が急ブレーキをかけてから停止するまでの制動距離は7メートルであり、AB両車の車間距離は15メートルであるから、B車はA車の15+7=22メートル先で停止した。
後ろからA車が追いついてくるので、設問アで求めたようにA車の停止距離は19メートルであるから、その分両車の間が縮まり、22-19=3メートルが車間距離となる。