自動車の走行時に働く力に関する次の記述のうち、適切なもの|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 28 : 
自動車の走行時に働く力に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。1:自動車に働く慣性力は、自動車の重量に比例して大きくなることから、その重量が増加すればするほど制動距離が長くなることを考慮した適正な車間距離の確保について運転者に対し指導している。2:重量が同一の自動車2台が、双方時速50キロメートルで正面衝突した場合の衝撃力は、時速100キロメートルで走行中の自動車が壁に衝突した場合と同じで、自分の速度だけでなく相手の自動車の速度を加えた速度で衝撃力が発生することから、常に安全な速度で運転するよう運転者に対し指導している。3:自動車の重量及び速度が同一の場合には、曲がろうとするカーブの半径が2分の1になると遠心力の大きさが4倍になることから、急カーブを走行する場合の横転などの危険性について運転者に対し指導している。4:自動車に働く慣性力、遠心力及び衝撃力は、速度に比例して大きくなることから、速度が2倍になれば4倍に、速度が3倍になると6倍となり、制動距離、運転操作及び事故時の被害の程度に大きく影響するため、常に制限速度を守り、適切な車間距離を確保し、運転するよう指導している。
1
1: 適 2: 適 3: 不適 4: 不適
2
1: 不適 2: 適 3: 適 4: 不適
3
1: 適 2: 不適 3: 適 4: 適
4
1: 不適 2: 適 3: 不適 4: 適
解説

1.適 慣性力は自動車の重量に比例して大きくなり、重量が増加すればするほど制動距離は長くなる。

2. 適 自動車が正面衝突した場合には、自分の速度だけでなく、相手の自動車の速度を加えた速度で衝撃力が発生する。

3.不適 自動車の重量及び速度が同一の場合、遠心力はカーブの半径に反比例する。したがって、カーブの半径が2分の1になると遠心力は2倍の大きさになる。

4、不適 慣性力、遠心力、衝撃力は、速度の2乗に比例して大きくなる。したがって、速度が2倍になれば4倍に、速度が3倍になると9倍になる。