自動車の走行時に働く力及び運転中の人間の視覚と視野等に関|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 28 : 
自動車の走行時に働く力及び運転中の人間の視覚と視野等に関する次の記述のうち、適切でないものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。
1
自動車がカーブを走行するときの遠心力の大きさは、自動車の重量及び速度が同一の場合には、カーブの半径が2分の1になると2倍の大きさになることから、急カーブを走行する場合の横転などの危険性について運転者に対し指導する必要がある。
2
自動車の速度が速くなるほど、運転者の視野は狭くなり、遠くを注視するようになるために、近くは見えにくくなる。したがって、速度を出しすぎると、近くから飛び出してくる歩行者や自転車などを見落としやすくなることから、速度の出し過ぎに注意するよう運転者に対し指導する必要がある。
3
自動車が追越しをするときは、前の自動車の走行速度に応じた追越し距離、追越し時間が必要になるため、前の自動車と追越しをする自動車の速度差が大きい場合には追越しに長い時間と距離が必要になることから、無理な追越しをしないよう運転者に対し指導する必要がある。
4
自動車の夜間の走行時においては、自車のライトと対向車のライトで、道路の中央付近の歩行者や自転車が見えなくなることがあり、これを蒸発現象という。蒸発現象は暗い道路で特に起こりやすいので、夜間の走行の際には十分注意するよう運転者に対し指導する必要がある。
解説

1. 適切 カーブの半径が小さくなれば小さくなるほど、カーブを走行するときに自動車に働く遠心力は大きくなる。

2. 適切 記述のとおりである。

3. 適切でない 「前の自動車と追い越しをする自動車の速度差が大きい場合」とは、前の自動車が遅く、追い越しする自動車が速い場合であるので、速度差が大きい場合は、追い越しにかかる時間と距離は短い。

4. 適切 記述のとおりである。