事業用自動車の運転者の健康管理に関する次の記述のうち、適|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 27 : 
事業用自動車の運転者の健康管理に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。1:事業者は、運行管理者に対し、労働安全衛生法の定めによる定期健康診断を受診した運転者の一部に「要精密検査」との所見があっても、普段の点呼において健康状態に異常があると確認できない限り、次の定期健康診断までの間は医師の意見を聴かなくても、当該運転者に乗務させてもよいと指示した。2:事業者が、自社指定の医師による定期健康診断を実施したところ、一部の運転者は、当該健康診断を受診しなかった。このため、受診しなかった運転者は、他の医師が行う当該健康診断に相当する健康診断を受け、その結果を証明する書面を当該事業者に提出した。3:漫然運転や居眠り運転の原因の一つとして、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれている病気がある。この病気は、狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそれがあるので、安全運転を続けていくためには早期の発見及び治療が重要であることから、事業者は、日頃から運転者に対し、睡眠時無呼吸症候群の症状などについて理解させておく必要がある。4:常習的な飲酒運転の背景には、アルコール依存症という病気があるといわれているが、この病気は専門医による早期の治療をすることにより回復が可能とされており、一度回復すると飲酒しても再発することはないので、事業者は、アルコール依存症から回復した運転者に対しては、飲酒に関する指導を行う必要はない。
1
1: 不適 2: 適 3: 適 4: 適
2
1: 不適 2: 不適 3: 適 4: 適
3
1: 不適 2: 適 3: 適 4: 不適
4
1: 適 2: 不適 3: 適 4: 不適
解説

1. 不適 事業者は、定期健康診断で「要精密検査」の所見があった運転者については、たとえ普段の点呼において健康状態に異常があると確認されなくても、医師の意見を聴いたうえで乗務の可否を決定するよう運行管理者に指示すべきである。

2. 適 会社指定の医師による健康診断を受信しなかった場合、他の医師による健康診断であっても当該健康診断に相当するものであれば、それに代えることができる。

3. 適 睡眠時無呼吸症候群は、狭心症、心筋梗塞といった心臓関係疾患の合併症を引き起こすことがある。

4. 不適 アルコール依存症は、一度回復しても飲酒すると再発する可能性が高い。したがって、依存症から回復した運転者に対しても、飲酒に関する指導が必要である。