A自動車が前方のB自動車とともに時速36キロメートルで1|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 20 : 
A自動車が前方のB自動車とともに時速36キロメートルで15メートルの車間距離を保ちながらB自動車に追従して走行していたところ、突然、前方のB自動車が急ブレーキをかけたのを認め、A自動車も直ちに急ブレーキをかけ、A自動車、B自動車ともそのまま停止した。この場合におけるA自動車の空走時間(危険認知から、その状況を判断してブレーキ操作を行いブレーキが効きはじめるまでに要する時間)を1秒間として、下記のア及びイについて、それぞれ解答用紙の該当する数字の欄にマークして解答しなさい。ア.A自動車の時速36キロメートルにおける制動距離を9メートルとした場合、A自動車が危険を認知してから停止するまでに走行した距離は、何メートルか。イ.時速36キロメートルにおけるA自動車の制動距離が9メートル、B自動車の制動距離が7メートルとした場合、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、何メートルか。
1
ア:16 イ:4
2
ア:16 イ:3
3
ア:16 イ:8
4
ア:12 イ:5
解説

ア. 前車が急ブレーキをかけたこのに気づき、後車が急ブレーキをかける間、一瞬間が空く。これが空走時間である。この空走時間の間にも後車は進行し続けており、その間後車が走行した距離が空走距離である。

後車は急ブレーキをかけても直ちに止まれるわけではなく、停止するまでの間に何メートルか走行し続ける。この間の走行距離が制動距離である。

A車が危険を認知してから停止するまでに走行した距離(停止距離)は、空走距離と制動距離の和で求められる。制動距離は9メートルとされているから、空走距離をもとめればよい。

A車の空走時間は1秒間であるから、36㎞/hのA車が1秒間に進む距離が空走距離である。1時間は3,600秒だから、36,000(メートル)÷3,600(秒)=10(メートル)がA車が1秒間に進む距離、すなわち空走距離である。これと制動距離9メートルとの和、10+9=19メートルが、A車の停止距離ということになる

イ. B車が急ブレーキをかけてから停止するまでの制動距離は7メートルであり、AB両車の車間距離は15メートルであるから、B車はA車の15+7=22メートル先で停止した。

 後ろからA車が追いついてくるので、設問アで求めたようにA車の停止距離は19メートルであるから、その分両車の間が縮まり、22-19=3メートルが車間距離となる。