A自動車が前方のB自動車とともに時速90キロメートルで7|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 34 : 
A自動車が前方のB自動車とともに時速90キロメートルで70メートルの車間距離を保ちながらB自動車に追従して走行していたところ、突然、前方のB自動車が急ブレーキをかけたのを認め、A自動車も直ちに急ブレーキをかけ、A自動車、B自動車ともそのまま停止した。この場合、A自動車の空走時間を1秒間として、(1)停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は何メートルか。A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのが更に1秒遅れた場合に、(2)A自動車がB自動車との車間距離を3メートル残して停止するために必要な車間距離は何メートルか。それぞれ解答用紙の該当する数字の欄にマークして解答しなさい。なお、この2台の自動車の時速90キロメートルにおける制動距離は45メートルとし、空走時間が1秒の場合の停止距離は70メートルとする。
1
1: 42m 2: 53m
2
1: 42m 2: 50m
3
1: 45m 2: 50m
4
1: 45m 2: 53m
解説

設問① 車間距離の問題の解き方

 (1) 前方の車がブレーキをかけてから停止するまでの距離を制動距離という。B自動車の制動距離は、45メートルである。

 (2) 後方の車が前方の車の急ブレーキに気づいて、自車も急ブレーキをかけてから停止するまでの距離を停止距離という。 ※ 【停止距離=空走距離+制動距離】

 本問の場合、空走距離が1秒のときのA自動車の停止距離は、70メートルである。

 (3) (1)及び(2)より、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、当初の車間距離より 70-45=25メートル短くなる。したがって、AB間の車間距離は 70-25=45メートルである。

設問② A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのがさらに1秒遅れたということは、空走時間が1秒と設定されている設問①よりも、さらに空走時間が1秒余分にかかっているということを意味している。

 停止距離=空走距離+制動距離なので、1秒間の空走距離は70-45=25メートルである。 したがって、設問②におけるA車の停止距離は、空走時間1秒間のときの停止距離(70メートル)に、さらに空走時間1秒間の空走距離(25メートル)を足して、70+25=95メートルである。

 よって、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、設問① (3)と同様に、当初の車間距離より95-45=50メートル短くなる。したがって、車間距離を3メートル残して停止するために必要な車間距離は、50+3=53メートルである。