設問① 車間距離の問題の解き方
(1) 前方の車がブレーキをかけてから停止するまでの距離を制動距離という。B自動車の制動距離は、45メートルである。
(2) 後方の車が前方の車の急ブレーキに気づいて、自車も急ブレーキをかけてから停止するまでの距離を停止距離という。 ※ 【停止距離=空走距離+制動距離】
本問の場合、空走距離が1秒のときのA自動車の停止距離は、70メートルである。
(3) (1)及び(2)より、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、当初の車間距離より 70-45=25メートル短くなる。したがって、AB間の車間距離は 70-25=45メートルである。
設問② A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのがさらに1秒遅れたということは、空走時間が1秒と設定されている設問①よりも、さらに空走時間が1秒余分にかかっているということを意味している。
停止距離=空走距離+制動距離なので、1秒間の空走距離は70-45=25メートルである。 したがって、設問②におけるA車の停止距離は、空走時間1秒間のときの停止距離(70メートル)に、さらに空走時間1秒間の空走距離(25メートル)を足して、70+25=95メートルである。
よって、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、設問① (3)と同様に、当初の車間距離より95-45=50メートル短くなる。したがって、車間距離を3メートル残して停止するために必要な車間距離は、50+3=53メートルである。