運行管理者の業務上の措置等に関する次の記述のうち、適切な|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 24 : 
運行管理者の業務上の措置等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。1:運行管理者は、運転者に対し乗務前の点呼を実施したところ、当該運転者から「乗務する事業用トラックの左側のブレーキ・ランプのレンズが割れている。」との報告を受けた。運行管理者は、ブレーキ・ランプについては自動車の日常点検にかかわるものであるが、割れているランプは片側だけであるので運行には差し支えないと考え、整備管理者に確認を求めず出庫させた。2:運行管理者は、貨物自動車運送事業法その他の法令に基づく運転者の遵守すべき事項に関する知識のほか、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に関する技能及び知識について、運転者に対する適切な指導及び監督をしなければならないが、その実施については、個々の運転者の状況に応じて適切な時期に行えばよく、継続的、計画的に行わなくてもよい。3:踏切の手前で一時停止した後、踏切を通過する際には、走行速度が上がるにつれて原動機の回転数が上昇するため、変速装置を操作しがちである。しかし、変速装置を操作することによるトラブルの発生を防止するため、そのまま踏切を通過することが大切であり、その旨を日頃より運転者に対し指導を行う必要がある。4:運行管理者の所属する営業所では、休憩施設が所属する運転者数に対して慢性的に不足しており、運転者に休憩を十分に与えることが困難な状況にあった。当該運行管理者は、このような状況を放置すれば過労運転につながりかねないと判断し、当該施設の整備については運行管理者の行う業務の範囲外であることは承知していたが、事業者にこの現状を伝え、早急に改善する必要があることを助言した。
1
1: 不適 2: 適 3: 適 4: 不適
2
1: 不適 2: 不適 3: 適 4: 適
3
1: 不適 2: 不適 3: 適 4: 不適
4
1: 適 2: 不適 3: 適 4: 不適
解説

1. 不適 ブレーキ・ランプは左右両側ともきちんとそろっていなければならない。点呼の際、運転者からの片側のランプが割れている旨の報告があった場合には、運行管理者が整備管理者に確認を求め、整備管理者に運行の可否を決定させる必要がある。

2. 不適 監督指針第1章3(2)によると、運転者に対する指導及び監督は継続的、計画的に実施しなければならない。

3. 適 踏切内で変速装置を操作するとトラブルが発生する恐れがある。記述のとおりである。

4. 適 乗務員の休憩施設の整備は運行管理者の権限外であるが、休憩施設の不足により過労運転につながりかねないという状況は、運行の安全に係ることであり、こうした状況を改善するよう事業者に助言を行うことができる。