下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の2週間|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 12 : 
下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の2週間の運転時間の例を示したものであるが、下表のすべての日を特定日とした2日を平均して1日当たりの運転時間及び2週間を平均した1週間当たりの運転時間がともに「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に違反していないものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。
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解説

改善基準第4条第1項第4号によると、運転時間は、①2日(始業時刻うから起算して48時間をいう)を平均し1日あたり9時間、②2週間を平均し1週間当たり44時間を超えないこととされている。①の1日の運転時間の計算に当たっては、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」と「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」を算出し、どちらも9時間を超える場合は基準違反と判断される。以上を前提に、各選択肢を検討する。

1. 違反している ②の制限に違反していないか検討する。2週間の運転時間計は84時間であり1週間平均42時間なので、この点に関する違反はない。

 次に①の制限に違反していないか検討する。すべての日を特定日として計算するのは大変なので、一番運転時間が長い日を特定日として計算するのがコツ。一番運転時間が長い日は5日であるが、「特定日の前日(4日)と特定日(5日)の運転時間の平均」、「特定日(5日)と特定日の翌日(6日)の運転時間の平均」は、ともに9.5時間で9時間を超えている。したがって、上記の①の制限に違反している。

2. 違反している まず②の制限に違反していないか検討する。2週間の運転時間の合計は78時間であり1週間平均39時間なので、この点に関する違反はない。

 次に①の制限にいはんしていないか検討する。一番運転時間が長い日は9日であるが、「特定日の前日(8日)と特定日(9日)の運転時間の平均」、「特定日(9日)と特定日の翌日(10日)の運転時間の平均」は、ともに9.5時間で9時間を超えている。したがって、上記①の制限に違反している。

3. 違反していない ②の制限に違反していないか検討する。2週間の運転時間計は86時間であり1週間平均43時間なので、この点に関する違反はない。

 次に①の制限に違反していないか検討する。一番運転時間が長い日は11日であるが「特定日の前日(10日)と特定日(11日)の運転時間の平均」、「特定日(11日)と特定日の翌日(12日)の運転時間の平均」は、7.5時間と9.5時間であり、どちらも9時間を超えてはならないという制限に違反していない。したがって、この点に関しても制限違反はない。

4. 違反している まず②の制限に違反していないか検討する。2週間の運転時間計は90時間であり1週間平均45時間なので、①の制限に違反している。