下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の運転時|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 5 : 
下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の運転時間及び休憩時間の例を示したものであるが、このうち、連続運転の中断方法として「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に適合しているものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。
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解説

改善基準第4条第1項第5号によると、連続運転時間(1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう)は、4時間を超えないものとされている。以上により各選択肢を検討すると

1. 適合している 1回目の休憩時間と2回目の休憩時間の合計は30分であり、その間の運転時間は4時間をこえていない。又、3回目の休憩時間は10分であるが、その前後の運転時間を合計しても4時間を超えていない。

2. 適合していない 休憩時間が30分に満たない場合、休憩時間の合計が30分になるまでの運転時間を合計して4時間を超えてはならない。このとき、改善基準第4条第1項第5号により、10分に満たない休憩時間は有効な休憩時間とは認められない。本選択肢の場合、2回目と3回目の休憩時間はそれぞれ5分しかないため、有効な休憩時間とは認められない。したがって、本選択肢は休憩時間の合計が30分にならないうちに、連続運転時間が4時間を超えており、基準に適合していない。

3. 適合していない 1回目と2回目の休憩時間の合計が30分になるまでの間、運転時間の合計は4時間を超えていない(2時間10分+1時間50分=4時間)。しかし、3回目と4回目の休憩時間の合計が20分にしかならないにもかかわらず、その間の運転時間の合計は4時間を超えている(2時間10分+50分+1時間10分=4時間10分)。したがって適合していない。

4. 適合している 選択肢2の解説のように、休憩時間が30分に満たない場合には、休憩時間の合計が30分になるまでの運転時間を合計して、4時間を超えてはならない。本選択肢の場合、2回目と3回目の休憩時間を合計すると30分になるが、それまでの運転時間の合計は4時間を超えていない。(1時間35分+1時間20分+1時間=3時間55分)。また、4回目の休憩時間は30分であり、その前の運転時間も4時間を超えていない(3時間)。したがって、適合している。