下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の運転時|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 29 : 
下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の運転時間及び休憩時間の例を示したものであるが、このうち、連続運転の中断方法として「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に適合しているものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。
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解説

改善基準第4条第1項第5号によると連続運転時間(1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとされている。

1. 適合していない 休憩時間が30分に満たない場合(10分や20分等)、休憩時間の合計が30分になるまでの運転時間を合計して、4時間を超えてはならない。本選択肢の場合、1回目の休憩時間と2回目の休憩時間の合計は40分であり、その間の運転時間は4時間を超えていないので、この点では改善基準に違反していない。しかし、運転時間が4時間で、前にも後にも30分以上の休憩時間がとられていないものがあれば、改善基準違反となる。3番目の運転時間の後で30分以上の休憩時間はとられていないため、この点で改善基準に適合していない。

2. 適合していない 上記のとおり、休憩時間が30分に満たない場合、休憩時間の合計が30分になるまでの運転時間を合計して4時間をこえてはならない。このとき、改善基準第4条第1項5号により、10分に満たない休憩時間は有効な休憩時間とはみとめられない。本選択肢の場合、2番目の運転時間の後の休憩時間は5分しかないため、有効な休憩時間とは認められない。したがって、本選択肢は休憩時間の合計が30分にならないうちに、4時間を超える運転をスタートさせていることになり、改善基準に適合していない。

3. 適合している 本選択肢では、3番目の運転時間(4時間)の後に30分の休憩時間がとられている。また、1番目の運転時間と2番目の運転時間の合計は4時間であるところ、1回目の休憩時間と2回目の休憩時間を合計すると30分である。

4. 適合していない 選択肢1の解説のとおり、休憩時間が30分に満たない場合(10分や20分等)、休憩時間の合計が30分になるまでの運転時間を合計して、4時間をこえてはならない。本選択肢は4番目の運転時間と5番目の運転時間の合計は4時間を超えているが、その間にとられた休憩時間は30分にみたない。したがって、適合していない。