所得税額の原則的な計算手順として、最も適切なものはどれか|2級FP問題集

2級FP

Q 31 : 
所得税額の原則的な計算手順として、最も適切なものはどれか。(ア)課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。(イ)配当控除や住宅借入金等特別控除などの税額控除を行う。(ウ)医療費控除や配偶者控除などの所得控除を行う。(エ)所定の税率を乗じて、算出所得税額を計算する。(オ)損益通算、純損失・雑損失の繰越控除を行う。
1
(ア)→(ウ)→(エ)→(オ)→(イ)
2
(ア)→(オ)→(ウ)→(エ)→(イ)
3
(ア)→(エ)→(イ)→(ウ)→(オ)
4
(ア)→(オ)→(イ)→(エ)→(ウ)
解説

2が正解。所得税を求めるとき、まずはその所得がどの所得に分類されるか(給与所得・事業所得など)を検討する。

続いて損益通算(不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得は損益通算できないことに注意)、純損失・雑損失の繰越控除(3年前まで損益通算しても残ってしまった損失を控除する)を行う。

更に医療費控除や配偶者控除などの所得控除を行い、この時点で課税所得金額を確定させる。

所定の税率を乗じて、算出所得税額を計算する。

配当控除や住宅借入金等特別控除などの税額控除を行う。

以上が所得税の算出手順であるから、本問に当てはめると(ア)→(オ)→(ウ)→(エ)→(イ)、2が正解となる。