ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切な|2級FP問題集

2級FP

Q 27 : 
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1
ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均して得た値となる。
2
相関係数が1であるA資産とB資産の2資産からなるポートフォリオのリスク(標準偏差)は、A資産のリスク(標準偏差)とB資産のリスク(標準偏差)を組入比率で加重平均して得た値よりも小さくなる。
3
ポートフォリオの期待収益率が3%で標準偏差が5%のときは、収益率の変動が正規分布に従うと仮定した場合、おおむね68%の確率で、収益率がマイナス2%からプラス8%の範囲内となる。
4
同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。
解説

1-○ 本文の通り。

2-× ポートフォリオのリスクは、組入資産間の相関係数が1でない場合は組入資産のリスクの加重平均を下回る。一方、組入資産間の相関係数が1のときはリスクの加重平均と等しくなる=同じ値動きということになる。

3-○ 本文の通り。ポートフォリオのリスク(標準偏差)の大きさに関わらず、ポートフォリオの収益率が当初の期待収益率を上回るか・下回るかの確率は同じ(正規分布)である。

4-○ シャープ・レシオとは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示す数値である。この値が大きいほど超過収益率が高い=優れた金融商品ということである。

シャープレシオは、(ポートフォリオの収益率-安全資産利子率)÷標準偏差 で求められる。