2級FP
Q 50 :
不動産の投資判断の手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
不動産投資の際に行うデュー・デリジェンスとは、一般に、投資対象の経済的・法律的・物理的側面等に関する詳細かつ多面的な調査をいう。
DCF法は、不動産の保有期間中に生み出される純収益の現在価値の総和と、保有期間満了時点における対象不動産の価格の現在価値を合算して、不動産の収益価格を求める手法である。
NPV法(正味現在価値法)による投資判断においては、投資不動産から得られる収益の現在価値の合計額が投資額の現在価値の合計額を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができる。
IRR法(内部収益率法)による投資判断においては、投資家の期待収益率が内部収益率を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができる。
解説
1-○ 本文の通り。不動産投資の際に行うデュー・デリジェンスは、対象不動産が投資に値する物件かどうか、詳細かつ多面的(経済的・法律的観点などから)に調査することです。
2-○ 本文の通り。
3-○ 本文の通り。NPV法(正味現在価値法)は、資産が生み出す将来の収益の現在価値の合計から、初期投資額を差し引いて、投資の適否を判定する方法です(例:マイナスの場合は元本割れで投資不適切である)。
4-× IRR法(内部収益率法)は、不動産投資の内部収益率と投資家の期待する収益率(期待収益率とを比較して、投資の適否を判定する方法です。
内部収益率が期待収益率を上回ると、その投資は有利だと判定することになります(本肢の記述は逆)。