生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適|2級FP問題集

2級FP

Q 71 : 
生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、いずれも保険料は毎月平準払いであるものとする。
1
終身保険の保険料について、被保険者が男性の場合と女性の場合を比較すると、他の条件が同一であれば、女性の方が払込み1回当たりの保険料の金額が高い。
2
終身保険の保険料について、保険料払込期間が有期払いの場合と終身払いの場合を比較すると、他の条件が同一であれば、有期払いの方が払込み1回当たりの保険料の金額が高い。
3
逓増定期保険の保険料について、他の条件が同一であれば、契約日から保険金額の逓増率が変更される保険年度までの期間が短いほど、払込み1回当たりの保険料の金額が高い。
4
養老保険と定期保険の保険料について、他の条件が同一であれば、養老保険の方が払込み1回当たりの保険料の金額が高い。
解説

1-× 一般的に、女性が終身保険で月々支払う保険料は男性よりも安くなる。男性より女性の方が平均余命が長く、死亡するまでに多くの保険料を払い込む可能性が高いためである。

2-○ 終身保険のうち、終身払いは一生保険料を支払い続けるものであるが、有期払いは一定期間で保険料を先に支払い終えてしまえばその後の保障が一生涯続く。このとき、他の条件が同一の場合、毎回の保険料が高いのは有期払いでである。

3-○ 逓増定期保険は、支払保険料は一定であるが、保険期間の経過とともに死亡保険金額が逓増(増えていく)。他の条件が同一であれば、契約日から保険金の逓増率の変更日までの期間が短いほど(保険金の上昇頻度が高いほど)、1回当たりの払込保険料が高くなる。

4-○ 養老保険は、保険期間中に被保険者が死亡すると死亡保険金(保険期間満了まで生存している場合は満期保険金)が支払われ、解約返戻金は、期間の経過に従って満期・死亡保険金額まで増えていく。

一方、定期保険とはいわゆる掛け捨ての保険で、解約返戻金は少なく、被保険者が保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われますが、満期保険金は支払われない。従って、その他の条件が同一であれば、養老保険の方が1回当たりの払込保険料は高くなる。