損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述の|2級FP問題集

2級FP

Q 20 : 
損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
1
宿泊業を営む企業が、クロークで客から預かった荷物の盗難や汚損・毀損に備えて、請負業者賠償責任保険を契約した。
2
飲食店を営む企業が、食中毒が発生することによる売上げの減少に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。
3
遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガをした場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。
4
食料品製造業を営む企業が、工場建物が地震により倒壊・火災の被害を受けた場合に備えて、地震危険担保特約を付帯した火災保険を契約した。
解説

1-× 請負業者賠償責任保険は、請負業務の遂行中や、請負業務を行うために所有・使用・管理する施設に起因する対人・対物事故について、請負業者の損害賠償責任を補償する保険である。

顧客から預かったものに対する補償は「受託者賠償責任保険」である。

2-× 生産物賠償責任保険(PL保険)は、企業等が製造・販売した商品などによる事故で、他者への損害賠償責任が発生した場合、被害者の治療費や慰謝料といった企業側の損害額を補償する保険である。

営業休止などによる利益の補償は「店舗休業保険」である。店舗休業保険は食中毒などによる損失についても補償される。

3-× 施設所有(管理)者賠償責任保険は、施設の安全性の維持・管理の不備や、施設の用法に伴う業務遂行に起因する対人・対物事故について、施設所有(管理)者の損害賠償責任を補償する保険である。

設問の場合は労働災害による従業員の負傷が問題となるため、労働災害総合保険が適切。

4-○ 本文の通り。なお、地震危険担保特約は火災保険等に付帯するものである。