鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当な|二級建築士問題集

二級建築士

Q 64 : 
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
耐力壁の壁板のせん断補強筋比を、縦筋と横筋のそれぞれについて0.25%とした。
2
柱梁接合部において、その接合部に隣接する柱の帯筋間隔が10cmであったので、接合部内の帯筋の間隔を15cm、帯筋比を0.2%とした。
3
柱の靱性を増すために、端部に135°フックを有する帯筋よりも効果が大きいスパイラル筋を用いた。
4
有効長さの短い大梁において、せん断破壊よりも曲げ降伏のほうが先行するように、梁せいを大きくした。
5
普通コンクリートを用いた柱の小径を、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/15とした。
解説

正解は4

1-○設問通りである。

2-○設問通りである。2010学会RC設計基準第15条第3項第4号より帯筋比0.2%以上、隣接柱の帯筋間隔の1.5倍以下かつ150mm以下とされている。

3-○スパイラル筋は135°フックよりも靭性効果が高い。

4-×有効長さの短い大梁において梁せいを大きくするとせん断応力度がせん断スパン比に応じて増加しせん断破壊が曲げ降伏より先行することになる。

5-○令第77条第5号において柱の小径はその構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上とされている。