環境・省エネルギーに配慮した建築設備計画に関する次の記述|二級建築士問題集

二級建築士

Q 25 : 
環境・省エネルギーに配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
年間を通じて安定した給湯需要のある大きな建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用した。
2
小便器の洗浄水として、雨水・排水再利用水を使用する計画とした。
3
夏期の昼間における冷房負荷を低減するため、外気温が低下する夜間に自然換気を行い、昼間に建築物の内部に蓄えられた熱を排出する計画とした。
4
換気による冷暖房負荷を低減するため、全熱交換型の換気設備を採用した。
5
窓システムにおいて、日射による窓部からの熱負荷低減を図るため、ダブルスキン方式より日射による熱負荷の低減効果が高いエアバリア方式を採用した。
解説

正解は5

1-○コジェネレーションシステムは発電時に生じる排熱を利用して冷暖房や給湯を行うシステムである。

2-○雨水・排水再利用水は大便器や小便器の洗浄水に使用することができる。

3-○設問通りである。

4-○全熱交換型換気設備は排出される空気から熱を回収して新しく取り入れる空気に移す機能がある。換気に伴う冷暖房熱の損失を少なくすることができ、外気負荷が低減される。

5-×エアバリアは窓ガラスとブラインドの間に気流を発生させることでエアカーテン状態にして断熱性と日射遮蔽性を高める。ダブルスキンは外壁の外側をガラスで覆いその間にブラインドやルーバーを設けることで夏期にはダブルスキン内の熱を上昇期気流で排出し、冬期はダブルスキン内を室温状態にすることで室内からの熱損失を低減する。一般にエアバリアよりダブルスキンの方が効果が高い。