建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なもの|二級建築士問題集

二級建築士

Q 68 : 
建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
靱性に乏しい構造であっても、十分に強度を高めることによって、耐震性を確保することができる。
2
剛性率は、各階の層間変形角の逆数を建築物全体の層間変形角の逆数の平均値で除した値であり、その値が小さいほど、その階に損傷が集中する危険性が高いことを示している。
3
偏心率は、各階の重心と剛心との距離(偏心距離)を当該階の弾力半径で除した値であり、その値が大きいほど、その階において特定の部材に損傷が集中する危険性が高いことを示している。
4
鉄筋コンクリート造の建築物において、地震力に対して十分な量の耐力壁を設ける場合であっても、架構を構成する柱については、水平耐力の検討を行うことが必要である。
5
鉄骨造の建築物において、保有耐力接合の検討は、柱及び梁部材の局部座屈を防止するために行う。
解説

正解は5

1-○設問通りである。耐震性の確保は靭性型と強度型の2つの特性に合わせて強度を高める。

2-○設問通りである。

3-○設問通りである。

4-○設問通りである。

5-×鉄骨造における保有水平耐力接合の検討は柱および梁部材の局部座屈を防止するためではなく、急激な部材の耐力の低下を防止するためである。