鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものは|二級建築士問題集

二級建築士

Q 42 : 
鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
異種の鋼材を溶接する場合における接合部の耐力は、接合される母材の許容応力度のうち、小さいほうの値を用いて計算する。
2
柱梁接合部において、スカラップは、応力集中により部材の破断の原因となることがあるので、ノンスカラップ工法が推奨されている。
3
重ね継手の隅肉溶接において、溶接する鋼板のかど部には、まわし溶接を行ってはならない。
4
構造耐力上主要な部分である鋼材の接合をボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないように、戻り止めの措置を講じなければならない。
5
柱の継手の接合用ボルト、高力ボルト及び溶接は、原則として、継手部の存在応力を十分に伝え、かつ、部材の各応力に対する許容力の1/2を超える耐力とする。
解説

正解は3

1-○設問通りである。

2-○設問通りである。ノンスカラップ工法は大梁のウェブにスカラップを設けず、フランジを連続的に突き合わせ溶接するものである。

3-×溶接かど部においてはまわし溶接とすることが望ましい。

4-○設問の通りである。

5-○柱の継手部分はその存在応力が小さくても設計応力として柱断面の許容力の1/2以上とする。