湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか|二級建築士問題集

二級建築士

Q 6 : 
湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
乾球温度が同じであれば、相対湿度が半分になると、絶対湿度も約半分になる。
2
乾球温度が同じであれば、湿球温度と乾球温度との差が小さいほど相対湿度は高くなる。
3
湿球温度は、乾球温度よりも高くなることはない。
4
絶対湿度が同じであれば、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は高くなる。
5
絶対湿度が同じであれば、空気を加熱・冷却しても、その空気の露点温度は変化しない。
解説

正解は4

1-○相対湿度はある空気の絶対湿度とその空気の飽和水蒸気量との比である。乾球温度が同じであれば飽和水蒸気量も同じなので相対湿度が半分になると絶対湿度も半分になる。

2-○乾球温度と温球温度の差が小さい場合は空気中の水蒸気量が多い状態にある。よって乾球温度と温球温度の差が小さいほど相対湿度は高い状態にある。

3-○温球温度は水蒸気の蒸発により熱を奪われる構造となっているため乾球温度より高くなることはない。

4-×絶対湿度が同じ場合は空気を加熱すると相対湿度は低くなる。

5-○露点温度とは空気中の水蒸気が液化して水滴になる温度をいう。絶対湿度が同じであれば空気を加熱・冷却しても露点温度は変わらない。