空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど|二級建築士問題集

二級建築士

Q 70 : 
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
定風量単一ダクト方式は、熱負荷特性の異なる部屋におけるそれぞれの負荷変動に対応することができない。
2
ファンコイルユニットと定風量単一ダクトとを併用した方式は、定風量単一ダクト方式に比べて、必要とするダクトスペースを小さくすることができる。
3
空気熱源ヒートポンプ方式のルームエアコンの暖房能力は、一般に、外気の温度が低くなるほど低下する。
4
変風量単一ダクト方式は、低負荷時においては、必要換気量の確保と、空気清浄度の維持が困難な場合がある。
5
冷却塔の冷却効果は、主として、「冷却水に接触する空気の温度」と「冷却水の温度」との差によって得られる。
解説

正解は5

1-○定風量単一ダクト方式は一定の風量で送風し、送風空気の温度変化によって冷暖房負荷に対応する。負荷特性が異なる空間に対しては負荷変動に容易に対応できない。

2-○ファンコイルユニットと定風量単一ダクトを併用したダクト併用したダクト併用ファンコイルユニット方式は、外気を温度調節し送風する方式のため定風量単一ダクト方式と比べダクトスペースや搬送動力を小さくすることができる。

3-○空気熱源ヒートポンプ方式は外気の熱を熱源に利用して暖房を行う。そのため外気温度が低くなるほど暖房能力が低下する。

4-○変風量単一ダクト方式は送風量を調節することにより冷暖房負荷に対応する。エネルギー消費量が比較的少なくすむが、低負荷時においては必要換気量の確保や空気清浄度を一様に維持することが難しい場合がある。

5-×冷却搭は冷却水が冷媒から奪った熱を気化熱により大気中に発散させる装置である。