定風量単一ダクト方式の空気調和設備に関する次の記述のうち|二級建築士問題集

二級建築士

Q 46 : 
定風量単一ダクト方式の空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
熱負荷特性が異なる室に対して、それぞれの室の負荷変動に対応することができない。
2
風量が一定であるので、十分な換気量を定常的に確保できる。
3
冷却除湿した空気の再熱を行わない場合、部分負荷時における室内湿度は、一般に、設定条件よりも上昇する。
4
熱負荷のピークの同時発生がない場合、変風量単一ダクト方式に比べて、空調機やダクトサイズを小さくすることができる。
5
中間期や冬期において、室温よりも低い温度の外気を導入して冷房することができる。
解説

正解は4

1-○定風量単一ダクト方式は一定の風量で送風するため負荷特性の異なる部屋やゾーンに対しては容易に対応できない。

2-○定風量単一ダクト方式は全空気方式なので十分な換気量を確保することができる。

3-○冷却除湿した空気の再加熱を行わない場合、温度が下がった空気がそのまま室内に還流するため飽和水蒸気量が下がり室内湿度は設定条件より上昇する。

4-×変風量単一ダクト方式は各室ごとに変風量ユニットを設けることにより送風量を調節することができる方式である。定風量単一ダクト方式は変風量単一ダクト方式に比べ空調機やダクトサイズが大きくなる。

5-○定風量単一ダクト方式は外気温が低い中間期や冬季に室温より低い温度の外気を取り入れて冷房を行うことができる。