空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど|二級建築士問題集

二級建築士

Q 45 : 
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
ガスエンジンヒートポンプは、一般に、契約電力を低減させたい場合や、暖房負荷の大きい寒冷地で使用する場合に適している。
2
ガス吸収冷温水機は、夏期、冬期ともにガスを燃焼させ、冷水と温水を同時に又は切り換えて取り出すことができる。
3
密閉回路の冷温水配管系には、一般に、膨張タンクは不要である。
4
気化式加湿器は、一般に、加湿素子を水で濡らし、これに空気を接触させ、空気の持つ顕熱により水を蒸発させて加湿を行うものである。
5
放射冷房を行う場合は、放射パネル表面における結露を防止するために、放射パネル表面の温度を下げ過ぎないように制御する必要がある。
解説

正解は3

1-○ガスエンジンヒートポンプは室外機のコンプレッサをガスエンジンで駆動して冷暖房を行うシステムである。エンジンの排熱を利用することで暖房運転時の効率を上げる。暖房負荷が大きい寒冷地に適してる。

2-○ガス吸収冷温水機はガスを燃焼し温水をつくり、気化した水蒸気の気化熱で冷水をつくる装置である。冷水と温水を同時に取り出したり、切り換えて取り出すことができる。

3-×膨張タンクは給湯配管や温水暖房配管内で温度上昇により体積が膨張した水を膨張管を通して吸収する水槽をいう。密閉回路は大気と隔離されている配管回路のため体積が膨張した水を吸収する膨張タンクを必要とする。

4-○気化式加湿器は常温の水を蒸発させることにより加湿を行うものである。気化媒体を水で濡らし風を当てることで蒸発を促進させる。

5-○放射冷房は風を感じない音の静かな空調である。放射パネルに結露を起こさせないために温度管理が重要になる。