日照・日射等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど|二級建築士問題集

二級建築士

Q 32 : 
日照・日射等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
冬至の日の1日当たりの直達日射量は、水平面より南向き鉛直面のほうが大きい。
2
建築物の開口部に水平な庇を設ける場合、夏期における日射遮効果は、南面より西面のほうが大きい。
3
夏至の日の居室の冷房負荷は、開口部を南面に設けるより西面に設けるほうが大きい。
4
北向き鉛直面は、春分の日から秋分の日までの期間に、直達日射を受ける。
5
ダイレクトゲイン方式によるパッシブソーラーハウスを計画する場合、室内の熱容量を大きくしたほうが冬期における太陽熱の利用効果が高い。
解説

正解は2

1-○全日積算日射量の表より、設問とおりである。

2-×夏期における水平な庇による日射遮蔽効果は、日射の入射角が大きい南面の方が日射の入射角が小さい西面より大きい。

3-○夏至における鉛直壁面の終日日射量は南面より西面のほうが大きいので冷房負荷は西面に開口部を設けるほうが大きい。

4-○北面の鉛直面は春分から秋分の約半年間は直達日射を受ける。

5-○ダイレクトゲイン方式は窓から差し込む日射熱を床や壁面等に蓄積させて、夜間や雲天時に放熱することにより暖房効果を得る。よって室内の熱容量が大きいほど太陽熱の利用効果は高くなる。