Aさん(35歳、女性、専業主婦)。夫(38歳)と幼稚園に|保健師問題集

保健師

Q 52 : 
Aさん(35歳、女性、専業主婦)。夫(38歳)と幼稚園に通園する2人の子どもとの4人暮らし。Aさんは4か月前から咳が出現し診療所を受診したが、喘息と診断され経過をみていた。咳がひどくなったため病院を受診したところ、胸部エックス線写真で空洞性病変があり、喀痰塗抹陽性、結核菌PCR陽性が判明し、結核病床に入院した。診断した医師から保健所に結核発生の届出があった。接触者健康診断の結果、Aさんの夫と幼稚園教諭の1人とが喀痰塗抹陰性の結核であり、Aさんの子どものうちの1人と幼稚園児の3人とが潜在性結核感染症であった。このときの結核の治療支援について正しいのはどれか。
1
Aさん家族のDOTSを優先して行う。
2
幼稚園教諭のDOTSは教育委員会が行う。
3
潜在性結核感染症に罹患している者は地域DOTSの対象である。
4
喀痰塗抹陰性の結核に罹患している者は入院して院内DOTSが必要である。
解説

DOTSとはWHOが提唱する結核抑圧の為の戦略の事で、直接服薬確認療法の略称である。結核患者に抗結核薬を服用させ、蔓延を防止し、発生を予防することを目的としている。地域DOTSでは、他の部署との連携により、患者の内服を継続できるように支援するもので、潜在性感染症患者を含む外来で治療を開始する患者に対しても速やかに実施するものとする。