A市では大腸癌による死亡者数が増加する傾向がみられたため|保健師問題集

保健師

Q 51 : 
A市では大腸癌による死亡者数が増加する傾向がみられたため、その要因を分析し、対策を検討することにした。A 市と基準集団である県全体の50歳以上の男性の大腸癌死亡者数と年齢階級別人口を表に示す。A 市のこの年齢層における標準化死亡比〈SMR〉を求めよ。ただし、基準を1とし、小数点以下第3位を四捨五入すること。
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解説

基準集団50~59歳の大腸がん死亡率:100÷400000=25.0(10万対)、基準集団60~69歳の大腸がん死亡率:180÷300000=60.0(10万対)、基準集団70歳以上の大腸がん死亡率:500÷250000=20.0(10万対)これらをA市の年齢階級別人口にかけあわせてA市の年齢階級別大腸がんによる期待死亡数を算出すると、50~59歳:32000かける25.0(10万対)=8、60~69歳:20000かける60.0(10万対)=12、70歳以上:14.000×200(10万対)=28となりA市の大腸がんによる期待死亡数は48となる。一方、観察集団の大腸がんによる総死亡数は13+16+31=60である。したがってSMR=60÷48=1.25である。